活動について

【これまでの歩みと新たな組織展望を夢みて】

~21世紀=社会連帯・社会的経済連合をめざして~

 

私たちの活動は、前身である東京労協クラブの活動をスタートに、1998年にその産声をあげてから14年が経過しています。そして、2010年には法人化を行い一般社団法人日本フロンティア・ネットワーク(JFN)として新たな船出をしました。もちろん、さまざま紆余曲折をへながら今日を迎えています。ここ数年の活動の進展はこれまでの到達点を踏まえ、新たな展望と可能性を切り開く萌芽がめばえつつあると言えるでしょう。
特に、法人化を新たな出発点として、社会的経済連合をめざすという組織方針を受け、3つのプロジェクト活動を重点としながら、同時にこの活動を全国にも広げていくという展望のもと、社会連帯を基本精神としてさらなる前進・発展をめざして、これからも一層活動を充実・強化させていかなければなりません。

<1>魅力あるJFNとしての発展と飛躍への挑戦
私たちは、3つの目的を鮮明にしています。ひとつは、人と社会が求める価値ある仕事を創造するネットワーク組織をめざすこと。ふたつ目は、企業・団体・市民とワーカーズコープとをつなぐネットワーク組織であること。最後に、学び・交流し・社会的経済連合の実現をめざすことです。そして、JFNらしい活動の典型をその実践の中から創造していくこと。この蓄積が魅力あるJFNへの接近の方途となるのではないでしょうか。また、会員の要望に応える活動も一層重要となります。これには、法律・会計を含む会計指導や仕事おこしに結びつく、定例会活動や講座・講習会の開催などがあり、その必要性も高まってくるでしょう。

<2>社会貢献・社会連帯を基本とするJFNへの発展
今、労働者協同組合運動は「協同労働の協同組合」法制定の取り組みを進めています。JFNは、この「協同労働の協同組合」・ワーカーズコープと連携・連帯しながら、社会的意義のある事業を協同の事業として創造していくことを追求しています。また、このことがJFNの存在意義のひとつとも言えるでしょう。
社会貢献(地域貢献)と社会連帯はJFNの「使命」とも言えるものです。そして、東日本大震災と私たち。混迷をきわめる世界経済への不安と深刻な事態、そして今の社会の現実・・・時代は大きな転換点を迎えています。

<3>菜の花プロジェクトを典型としてさらに広く、深く地域へ
これまで、食・農・環境プロジェクト、福祉プロジェクト、住まいとまちづくりプロジェクトの3つを推進してきました。この間の活動により一歩一歩ではありますが実践的深化をとげつつあります。特に、菜の花プロジェクトはBDF(バイオディーゼル燃料)事業も取り組む事業として、F・E・C自給圏構想とも結び、ワーカーズコープの組織方針ともなって全国の取り組みになってきています。
今後の展望を検討・模索する上で、プロジェクトのあり方や内容、あるいは労協としても専門性をともなう事業などでの技術向上や技術者養成・確保をどうするかも重要です。例えば、協同科学・技術研究所(仮称)を構想し、労協の事業の発展とJFNの活動をどのように有機的に結び付けられるのかなどをいっしょに検討するなどの課題があります。

<4>ワーカーズコープ東京と連携した活動の進展と充実
JFNの活動には、ワーカーズコープとの連携が必要・不可欠です。新たなプロジェクト・モデルとして進行している菜の花プロジェクトもワーカーズコープと一体的に取り組むことにより本格化しました。また、会員企業とのコラボによる自治体等への共同企画提案もその具体化のひとつです。
現在、ワーカーズコープ東京とJFNはより積極的に連携・連帯を追求するための議論を進めています。これも新たな展開を拓くことにつながるモデルをつくいりだすこととなるでしょう。

<5>新たな段階を迎えるJFNの組織と運営
社会的経済連合をめざすという高い志のもと、JFNの活動は各プロジェクトの活動を中心軸に内容豊かなものへと進んでいると言えるでしょう。今後の活動や組織運営の充実をめざす中で、ワーカーズコープのめざす新たな組織方針も学び、広く、大きく活動を広げ、新しいビジネスモデルを創造していきます。
JFNは、理事会を先頭に会員企業・団体の皆さんの努力でここまできました。より一層の充実をめざし、頑張る決意です。
 

汝の希望を星につなげ!

 

 

 

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